自然美と芸術美に大満足!魅力だらけの奥多摩!
奥多摩の山々の中で、夏に登るなら沢沿いを登っていく『川苔山』がオススメという話を聞いたので、マイカーと電車とバスを乗り継いで行ってきました。
本当はマイカーを使わず、電車とバスだけで行きたかったのですが、それぞれの発車時刻・到着時刻など諸々の事情があり、仕方なくマイカーを使いました。
今回の登山コースは、川苔山登山の鉄板コースである、川乗橋バス停から川苔山山頂を経て、鳩ノ巣駅に下山してくるコースにしました。
早朝6時、奥多摩駅に降り立ちました。
空はどんより曇っていて気温も低めです。
奥多摩駅前バス停の1番乗り場には、6:04発 東日原行きのバスが来ていました。
ギリギリセーフで間に合いましたね。
さあ、ここから川乗橋に向けて、いざ出発です!
窓の外を眺める僕の視界の片隅で、時折バスのワイパーが動いているような...
きっと気のせいです。窓の外には雨粒は見えません。
信じる者は救われると言いますし、信じましょう!
バスに15分弱揺られて、今回のスタート地点である川乗橋バス停に到着です。
入口にはゲートがあり、一般車両の進入は禁止されているようです。
登山者はゲートの左側の隙間をするっと抜けられます。
川乗橋バス停に降り立ったとき、嫌な予感は現実となりました。
肌に感じられないほど、ふわっふわの霧雨が降っていました。
まあでも、登り始めればすぐに汗をかいて濡れることだし、雨具を装着するほどではないよね!と自らを納得させての登山スタートです。
川乗橋バス停から細倉橋までは、アスファルト舗装の道路が続いていますが、道の右側を流れている沢の音が涼しげなので、のんびりと歩き進めていくことができます。
と思いきや!
ドーン!!
ドドーン!!!
斜面の崩落があったようですね...
おそろしい...
おっかなびっくり崩落脇を通っていくと、川苔山登山の紹介記事でよく見かける岩を発見しました。つい写真に撮りたくなるような構図なんでしょうか...?
この日はちょうど辺りをガスが覆っていたせいで、なんだか中国の山奥のような雰囲気を醸していると思いませんか?
そんな景色に見惚れて歩いていると、目の前を何かがピュンと横切っていきました。
その何かが入っていった木々の中には...
このきれいな羽は(おそらく)カケスですね。
羽を広げるともっときれいなんですよ。
(リンク先でカケスの写真がたくさん見られます)
初めて歩く道を様々な初めての体験をしながら歩いていたら、あっという間に未舗装登山道の入口がある細倉橋に到着しました。
細倉橋の下を流れる、透き通って冷たそうな沢を眺めながら小休止。
イワナとかヤマメとかでしょうか、魚が泳いでいるのが丸見えでした。
細倉橋にはバイオマストイレがあります。
この先トイレは下山するまでありませんので、ここで済ませておきましょう。
トイレの前を通って、写真の右手の方に登山道が延びています。
ここから先はもう絶景の連続です。
苔生した岩々の間を流れる清冽な沢。
大小無数の滝(iPhone7の長時間露光モード)
次から次へと絶景が目の前に現れるものだから、ほとんど写真を撮れませんでした。
もう写真どころではありません。
その瞬間の感動を身体中で受け止めることだけで精一杯でした。
そして...
感動に打ち震えている僕の目の前に...
追い打ちをかけるようにそれは現れました...
川苔山登山の最大最強のスポット『百尋ノ滝』です。
(iPhone7の長時間露光モード)
柵などで整備されていたりしないので、滝のほぼ真下まで行くことができます。
岩のひとつに腰を下ろして、滝から伝わる寒いくらいの涼風を浴びていると、ここまでの疲れもすべて癒されていくようです。
神々しく猛々しく清々しく。
大小姿形は様々なれど、やはり滝は魅力的ですね。
するとここでなにやら僕の気持ちに変化が…
本来であれば、この後は川苔山の山頂を目指して登っていくはずだったのですが、山頂のことなど、なんだかどうでもよく思えてしまったのです。
やる気が失せてしまったというよりは、満足してしまったと言ったほうが、その時の心境に近いかもしれません。
そこからは、まさかの来た道を帰るピストン下山。
同じ道だけれど、見る方向は真逆だからそれはそれで新鮮でした。
川乗橋バス停に帰り着き、バスの時刻を見てみると...
次のバスが来るのが、なんと1時間40分後。
おぉぅ...
歩くとどのくらいだろう?とGoogleマップで調べてみると、1時間16分。
お?
じゃ、歩いちゃうか!
ということで、景色を眺めながらのんびり歩き始めると、なにやら山腹に怪しげな建造物があるではありませんか。
もしや? あれは?
とある界隈で有名な!?
奥多摩工業さんではなかろうか...
やっぱり奥多摩工業さんでした!
こんな感じでのんびり歩いていたのに、結局1時間くらいで奥多摩駅に着いてしまいました。
もしかしたら、奥多摩駅近くで地元の人に教えてもらったショートカットの効果なのかもしれませんが、実際のところは...?
川苔山はいつかまたチャレンジします!
そしたらまた百尋ノ滝で満足しちゃったりして...