ひなたぼっこ☀︎たなひぼっこ

多摩住みメガネオジサンの日々

ツルツルうどん と モチモチうどん

 

天気予報を何度も確認していたし、カーテンを開けずともわかっていたことだけど......

朝起きてみると外は雨……

さすがに山登りに行けるような天気ではないし、さて今日は何をしよう???

 

 

 


……と散々悩んだ末に、うどん を打つことにしました。

 

 

 


蕎麦か?うどんか?と問われれば、蕎麦!と即答する僕にも大好きなうどんがあります。

 

 

それは、多摩北部の武蔵野台地を中心に、庶民一般に食べられていた『武蔵野うどん』です。地域によっては「糧うどん」や「村山うどん」などと呼ばれていることもあります。

 

 

武蔵野うどんと名乗るためには、原則として武蔵野台地で生産収穫された小麦を使って製麺することとされています。いわゆる「地粉」と呼ばれるものですね。武蔵野台地で広く麺用として生産されている小麦は「農林61号」という品種が多く、一般的に流通している小麦粉に比べると、やや茶褐色で独特な香りと味があります。また、一般的な手打ちうどんよりも【加水率は低め、塩分濃度は高め】であることに加え、手捏ねをした後に足で何度も踏む作業をするので、ツルツル滑らかな食感にならず、強烈にモチモチした食感になるのが特徴と言えます。

 

 

 


それでは実際にうどんを打っていきましょう。

 

 

立川市西砂町の中里さんが無農薬で育て、天日干し製粉した農林61号の地粉を使います。

(僕が立川に住んでるから地粉でいいですよね?)

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こね鉢に粉を入れます。

今回は大人2人分で300gの粉を使うことにしました。

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武蔵野うどんは【加水率は低め、塩分濃度は高め】にするのが一般的なので、加水率は手打ちの基本である50%より少ない40%、塩分濃度は春秋はおおよそ12%程度と言われているので多めの15%に設定し、水102gと塩18gで120gの塩水を用意しました。

 

 

 


塩水を加えながらダマダマを作るように混ぜ、最後にダマダマをまとめてひと塊りにします。

周りについている粉もきれいに取りましょう。

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ひと塊りにまとめたものをビニール袋に入れて足踏みをします。

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足踏みを終えたら形を整え、30分~1時間くらい寝かせます。

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寝かせた後は「のす」作業に入ります。

のし板に打ち粉を振るってから伸していきます。

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打ち粉が無ければ、強力粉でも構いません。

 

 

 


ある程度までは手のひらを使って形良く伸していきましょう。

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麺棒を使って伸していきます。

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麺棒に巻きつけてコロコロコロ~っと。

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180度返してコロコロコロ~っと。

90度返してコロコロコロ~っと。

180度返してコロコロコロ~っと。

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円形だったのが角形になってきます。

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打ち粉をしっかりと振るって…

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屏風折りにします。

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こま板と麺切り包丁で切ります。

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切れました!

さすが手打ち、太さがバラバラです……

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軽く打ち粉を振るって、ほぐしておきます。

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鍋にたっぷりの湯を沸かし、茹で上げたら完成です。

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僕が一番好きな食べ方、肉汁うどんにしました。

豚バラ肉、長ネギ、千切り生姜を使うのが一般的ですが、ほうれん草やきのこ類などを使ってもおいしいですよ。

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つゆは醤油、酒、みりん、かつお節やさば節などを使って、自作するのも楽しいのですが、今回は『もとだれ』を使いました。

「もとだれ」は立川駅北口にある石坂商店さんの商品で、立川自慢の名品です。

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超特選醤油、かつお節、かつお節エキス、みりんをベースとした濃厚調味料で、もちろん合成保存料は使っていません。1.8L、1L、300mlの3サイズがあります。

 

 

 

 

うどんの手打ちは、蕎麦の手打ちに比べるとシビアではないので、これから手打ちをしてみたいなという方には、すごくお勧めだと思います。

 

 

 

 

ではでは。