君の名は…?
こんばんは。
昨日の投稿で、千葉県東金市へ行ってきたことを書きましたが、東金市の義父の家の前には、黄金色になり始めた稲穂が風に揺れる田圃が広がっていて、その周りをたくさんの水路が巡っています。
のどかな風景に目を細めながら水路脇を歩いていると、異様に鮮やかな発色をしている物体が視界に飛び込んできました。
はっ!あれはまさか!?
噂には聞いていたけれど、まだ実物を見たことのない「アレ」ではないか?!
近づいてよく見てみると、やはり「アレ」に間違いないようです。
ショッキングピンクの小さな粒々が無数に集まっている塊といえば…
そうです。
スクミリンゴガイの卵塊です。
スクミリンゴガイは大きなタニシのような容姿をしていることから、別名「ジャンボタニシ」と呼ばれていますが、タニシは鰓呼吸のみなのに対し、スクミリンゴガイは鰓呼吸はもちろん、呼吸管を伸ばして直接空気を吸う肺呼吸もできるので、タニシではありません。
学名を「Pomacea canaliculata」、英名を「Apple snail」といいます。
写真だと大きさがうまく伝えきれていないのですが、右側の大きな個体がピンポン玉くらいの大きさです。
スクミリンゴガイについては、
【国立環境研究所】
【国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構】
などのホームページで詳しく解説してあり、特に九州沖縄農業研究センターのホームページには、学童・学生向けのページも用意されており、内容が充実しているのでおすすめです。
このスクミリンゴガイは、世界の侵略的外来種ワースト100と日本の侵略的外来種ワースト100に登録されている「要注意外来生物」に指定されているのですが…
スクミリンゴガイがいた水路を引いて撮ってみると…
水路の壁にびっしりと産み付けられた卵塊と…
おや?
ホテイアオイも育っていますね…
ホテイアオイはホームセンターなどで売られているので見たことのある方もいらっしゃると思いますが、実はこのホテイアオイも「要注意外来生物」に指定されているんです。
僕がパッと見てわかっただけで、同じ水路に要注意外来生物が2種、見つかってしまいました。
どのような経緯でこの水路に生息するようになったのかはわかりませんが、やはり元々の生態系を壊すようなことは避けたいですよね。
まずはできることから。
「捨てない」「逃がさない」
簡単なことから少しずつ環境を考えてみませんか?